【MELIAMANNAの菜園 vol.3】畑を観察する回

2024/04/17 2024/08/11 自然栽培

はじめに

サイトを見に来てくれたみなさん、こんにちは!
MELIAMANNA(メリアマナ)代表の有吉です。

MELIAMANNAとは、大学院で植物を学んだ代表が”衣食住”に植物を取り入れた暮らしを楽しみ、追求することをテーマとして活動しているサイトです。


今回の記事は、【MELIAMANNAの菜園 vol.3】。自然栽培への取り組みを記録している連載です。

2024年4月17日に、作業こそしていないものの、ひとりでフラっと畑の様子を見に行ったついでに写真をいっぱい撮ったので、それらを放出していくユルめな回です。もちろん、現在作付しているジャガイモ・スナップエンドウ・ネギ・チャービルの近況報告も一緒にしていきますよー。

この日の気候と暦

この日は15:30頃に畑に到着しました。なんだか少し疲れていたので、畑に入る前に芝生に全力で全身を委ねていると、流れの速い雲間から時たまに差し込む日差しがとっても気持ちよかったです。けれどそれと同時に、いよいよ太陽の光が鋭い鋭角になってきたな、という感覚もありました。暑くなってくるぞ…。

そしてこの4月17日ですが、前日の4月16日は立夏前の春の土用に入り、そして2日後の4月19日には穀雨を控えています。このくらいの時期になると、突発的な寒さに身を悶えることもだんだんと少なくなってきて、未だ九州の寒さにも慣れない自分にとっては本格的に過ごしやすい時期が到来。と共に、作物や雑草もギュイーーーンと勢いよく成長するので、頑張って作業せんといかんっすねー。

それでは観察会スタート!

今回は畑の観察会および写真放出回ということで、現在植わっている作物たちの近況を写真と共に報告していきますね。

【MELIAMANNAの菜園 vol.2】でも載せていますが、下の図のように、現在は2種のジャガイモ・スナップエンドウ・ネギ・チャービルが作付されているという状況です。ネギとチャービルは前回の3月31日に種まきをしたばっかりなので、ちゃんと発芽できているのかドキドキです!

ジャガイモたち

今回の春作では「アンデスレッド」「名前忘れた」の2種類を植えています。

前回の作業時には、「アンデスレッド」のみグングンと芽が伸びていて、「名前忘れた」の方はほとんど芽が出ていなかったことを心配していましたが、今回畑を見てみると「名前忘れた」もしっかりと全部の植え穴から芽が出てきているではありませんか! どっちもこのまま頑張れ!


名前忘れた

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とってもいい調子で発芽してくれています。葉っぱが爽快な黄緑色をしていてとても瑞々しいですねー。写真スライドの4枚目のように、まだまだ芽の大きさに差はありますが、小さいものもじきに追いついてきてくれるでしょう。


アンデスレッド

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先ほどの「名前忘れた」とは異なり、赤色系の品種である「アンデスレッド」。葉脈が赤く染まっていることからも、やはり赤色の色素が強いんだなということが分かります。

そして「アンデスレッド」からは蕾がニョキニョキと伸びてきていて今にも開花が始まりそうでした。ナス科の植物には毒を持つものが多いので超先入観かもしれませんが、何だかこの蕾には途轍もない毒々しさを感じてしまいました。


また近頃暖かくなって昆虫の活動が活発になってきているせいか、葉っぱには虫食いの跡がちらほらと残っていたので、犯人探しで葉っぱの上をよーーーく観察してみると…

ということで虫食いの犯人はほぼ間違いなくこのバッタっぽいですが、「アンデスレッド」が成長して葉を出していくスピードは、葉が虫食いにやられていくスピードなど優に上回っていたので、特に気にしません。バッタにもメシは必要だもんな。そしてこのバッタを目当てに、カエルや鳥たちが畑を訪れてくれればこれまた好循環ということで。そんな未来がやってきたらいいなあ。食物連鎖はそんなに単純じゃないかもしれないけど。

スナップエンドウ

スナップエンドウは上へ上へとツルを伸ばし、順調に成長していました。ただし、あらぬ方向へとツルを伸ばしている所もあったので、そのようなツルはネットにビニール紐で縛り付けて誘因しておきました。もう少しすると開花するかな!

石倉一本ねぎ

さてお次は「石倉一本ねぎ」。根深ネギの一種ですね。

前回の3月31日に種まきをして、それから約半月が経ちましたがその結果は…

発芽成功!!!

というかネギの子葉、こんな感じで途中からグイッと直角に折れ曲がるんですね。初知りでした。おもしろ〜いと思いつつ、「なんでこんなことになってるんだろう?」と帰りの車の中でずーっと考えていましたが、答えは出て来ず仕舞いでした。記事を書いている今になっても改めて思うけど、「なんで???」


ちゃんと発芽してくれたネギの今後についてですが、ネット上で情報を漁ってみると

直播きの場合は播種約30日後、本葉が2~3枚になる頃に間引きを行い、株間5~10cmにする。

*1

とのことなので(葉ネギの情報だけど)、成長して本葉が2~3枚出てきたタイミングで間引いていこうと思います。

チャービル

続いては「チャービル」。

こちらもネギと同様、約半月が経ちましたがその結果は…

発芽成功!!!

なんだかとてもか弱い気がしなくもないですが、今後の成長に期待しましょう。

しかしこいつもこいつで、ただただ平べったくて細長い子葉と、まさにセリ科っぽい複雑な本葉との形のギャップが半端なさすぎて面白いなーと思って見てました。すごく大きな羽を持った渡り鳥みたい。

こうやって種まきをしてみたり、それから発芽して成長していく様子をこまめに観察していくと、「俺、まだまだ知らないことがたくさんあるなー」と実感できるのでとても最高な経験をしていると感じています。

モモ

今回の記事のフィナーレを飾るのは、モモ。

前回作業した3月31日の時点では淡いピンクの綺麗なお花が満開でしたが、今回様子を見てみると、受粉がきっちりと完了したのか順調に子房が膨らんできていて、それはそれは可愛い姿へと変貌を遂げています。

子房が膨らまないまま萎んで枯れてしまった花は摘んでおいたので、今後の管理としては、子房がもう少し膨らんできたタイミングで袋掛けですかね。この桃の木は3年目らしいので、美味しい果実が食べられるといいな!

参考にした情報

*1 BSI生物科学研究所, 2022. 「実用作物栽培学」葉ネギ(小ネギ).
 https://bsikagaku.jp/cultivation/green%20onion.pdf

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