おもしろ壮を心待ちに夜更かししたり、友達と夜というか朝までバカ騒ぎしていた数年前とは打って変わって、大晦日の夜は10時ぐらいから爆睡していた。落ち着いちゃったなー、俺。けど気分的には、夜遅くの超おもろいテレビよりも、もう次の日が楽しみすぎるというか。これは元旦ならではの楽しみが何かあるってわけじゃなくて、生涯の中のある1日として普通に朝からぶっ飛ばして生きたいっていうか。こんな今もそれはそれで、全く落ち着きがなくてギラギラな日々なんだよな。
年末年始は普段からお世話になっている大切な人たちと一緒に、鶏刺しをいっぱい食べて、牡蠣小屋で海鮮をいっぱい食べて、桃鉄をして。初めて口にした鶏のレバ刺し、あれから1週間以上経った今でもその味を一寸の狂いなく脳内再生できるぐらいには美味かった。あれは麻薬だった。その快感ゆえに、堕落に走ってしまう人々が出てくることもあるんじゃないかと思った。体内に入れた時の刺激の強さ、あるいは供給量や一般流通量の少なさからしても、特級の麻薬として扱われていてもおかしくないと思った。たった3,000円のコース料理にしれっと登場する程度の存在じゃないと思った。お前はこんな所で何をしているんだって思ってしまった。大皿の片隅にちょこんと座ってんなよって思った。せめてもっとドライアイスかなんかとともに仰々しく登場してこいって思った。いや大皿なんか飛び出して、ゴツいアタッシュケースに入れた状態で取引されていてもおかしくないくらいだ。それか、知る人ぞ知るボロい中華屋の店主から引いてきた極上の逸品を部屋に持ち帰り、舌上に乗せた瞬間その美味さで24時間ぶっ倒れる、みたいなことが日本のどこかで起きていても全然おかしくない。けど結局な、そんなことしてたら鮮度が落ちてその価値が台無しになってしまうから、やっぱり朝引きの新鮮な逸品が大皿の片隅から控えめに登場するのがいいのかもしれないな。
と、最近はこんな感じでちょっと美食が過ぎる幸せな日々だったな。しばらくはケの食事と腹八分を心がけような、俺。
