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はじめに
あれは2023年9月のこと。種子を手に入れたのをきっかけに、初めてエバーフレッシュを発芽させて育ててみることにしました。
そして今は2025年の4月で、発芽から1年半が経過したタイミング。「もう1才半か〜」と幼子を眺めるような親心を全開にしつつ、その後の成長過程を追記してみます。
たしか5株ぐらい発芽させたのですが、仲良い知り合いにいくつか譲ったりしつつ、現在僕の家に残っているのは3株のエバーフレッシュ。皆それぞれ、大きさ・樹形・耐寒性に特徴的な個性があって、観察していてとても面白いです。
そんな個性を活かしながら育てていくためのお世話の方法についても簡単に紹介しています。
ではさっそく!

発芽から1年半後のエバーフレッシュたち
冒頭で書いた通り、今現在僕の家には種子から育てたエバーフレッシュが3株暮らしています。
三者三様の個性がとても面白いので、1株ずつ写真を載せつつ、今の様子を紹介してみますね。
①立派な立ち姿で将来有望!
まず最初に登場するのはこの子。
今回紹介する3株の中では最も立派な立ち姿をしていて、将来は大株になってくれそうな予感がしています。
成長スピードが早く、1才半にしては幹がしっかりとしていて、葉っぱもかなり大型。
そして何より興味深いなと感じたことは、耐寒性がめっちゃ高いこと。
エバーフレッシュは南米の熱帯〜亜熱帯地域が原産なので耐寒性が決して高いわけではなく、日本の冬では落葉してしまうことも多いです。
けれどこの子は、例年よりも厳しめだった2025年の冬にも関わらず、また朝起きたら2~3℃まで気温が落ちている部屋に置いていたにもかかわらず、全く落葉もせずに青々とした葉っぱをつけ続けていました。正直、冬の寒い空間でここまで落葉しないエバーフレッシュを初めて見た。すごい。個性って本当に面白いな。
この子はこのままぐんぐんと上に成長して大株になってほしいので、剪定などのお世話は行なわず、ただ在るがままを見守ります。今年も成長がんばれ!!!

②ひょろんとのっぽ
お次に登場するのはこの子。
細い幹がひょろーーーんと上に伸びたのっぽな子です。
2024年の秋頃までは幹の下の方まで葉っぱが沢山ついていたんですが、冬の寒さでみるみるうちに落葉し、しまいには一番上にちょこんと葉っぱが残るのみになってしまいました。それで余計、幹のひょろひょろ具合が際立っていますね。ま、こうして大量に落葉して幹だけ残るのが、日本の冬におけるエバーフレッシュのよくある姿だと思います。
上の写真でも分かる通り、2025年の春になってしっかり新芽が出てきてはいましたが、このまま上に伸びてしまうとひょろひょろ具合に拍車がかかり、僕の好みの姿ではなくなってしまうので、いい感じの場所でバスっと剪定して重心を低くしておきました。今年はたくさん新芽を芽吹かせておくれ!!!

③ちっちゃいけれど幹の流れが美しい!
最後に登場するのはこの子。
今回紹介した3株の中ではサイズが一番小さいのですが、いい塩梅で左に流れた幹の姿が個人的にはとってもお気に入りです。
2番目に紹介した子と同様、冬の寒さで大量に落葉してしまいましたが、また春になって新芽が芽吹いてきています。
将来の樹形作りの構想としては、この個性的で美しい幹の流れを維持しつつ、幹を太らせ、枝数をどんどん増やしていきたい。ですので春のお世話では、これより上に伸びないように幹の最上部で摘芯(てきしん)を行ないました。この子も、今年芽吹いて枝葉が増えていくのを期待だな!!!

さいごに
最後まで読んでいただきありがとうございましたー!
今回は、全く同じタイミングで種子を播いて育てていたエバーフレッシュが成長してみると、大きさ・樹形・耐寒性でまさに三者三様の個性が現れたのがすごく面白くて、その成長過程を追記してみました。
例えば人間でも、同じ母親と同じ父親から産まれたとしても、兄弟姉妹で姿が違うのは当たり前。
だから今回種子から育てているエバーフレッシュも、大きさや樹形で個性が出るだろうなとは予想していましたが、実は耐寒性にも個性があって、冬に葉っぱが大量に落ちる子と、全く落ちずに冬の間も青々とした葉が茂り続ける子がいたのにはとってもびっくりしました。
園芸ってほんとうに面白いな…!
ちなみに僕は一人っ子だからあんま分かんないけど、兄弟姉妹でも寒さの得意不得意ってあるもんなの???